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OSHCで新型コロナウイルスの治療はできるの?

コロナウィルス関連情報

タイトル 新型コロナウイルスが世界中で蔓延する中、オーストラリアでも変異種の出現でロックダウン措置やワクチン接種の促進が行われています。皆さんもマスク着用、手洗い、「密」の回避など、感染対策を徹底されているかと思いますが、これだけ気を付けていてもコロナに感染してしまうことがあるかもしれません。

引き続きオーストラリアで学生ビザで滞在されている方で症状が出てしまった時、感染してしまった時、OSHC (海外留学生健康保険)がどこまでカバーされているのか、コロナの影響で渡航できない場合の保険はどうなるのかなどを解説させて頂きます。

症状がある場合

少しでも発熱や咳などの症状が出た場合は「症状が軽度だから大丈夫」と自己判断せず、まずはお近くのGP(一般開業医)または全国コロナウイルス健康情報ライン(1800 020080)に連絡する必要があります。
院内感染防止の為、直接、医療機関に出向いて受診しないようにして下さい。病院に入れない場合もあります。

まずは電話で症状を伝えて、医師の指示に従ってください。自宅に医者を派遣する場合やEmergency (緊急)に行く場合など状況によって異なります。万が一呼吸が困難な場合や、緊急を要する場合はすぐに000(トリプルゼロ)で救急車を呼びましょう。

内容

下記は弊社が代行サービスを行っておりますNibを参考に記載しています。お申込みされている保険会社によって内容が異なる場合がありますので、参考程度にご覧ください。

GP(一般開業医)で診てもらう場合

コロナの症状が出た場合まずGPもしくは保健省に電話をし、指示に従います。GPによる治療が必要と判断された場合はメディケア給付率規定(Medicare Benefits Schedule)で定められた規定料金の範囲内で100%カバーされます。

オンライン診療で診てもらう場合

オーストラリア政府はコロナの事態に対応して新しいMBSを導入しており、自己隔離を受けている間等、自宅から電話やテレビ通話を利用して受ける医療サービスを2021年12月31日まで提供しています。新型コロナウイルスの感染の疑いがあり、外出できない場合はオンラインで診察をしてもらえる場合があります。
オンライン診察を提供している病院や支払いの仕方など事前確認が必要ですので、各保険会社へご確認の上ご利用下さい。

入院する必要がある場合

オーストラリアでコロナに感染した場合は自宅療養となります。万が一、入院が必要になった場合はコロナによって入院給付は変動されず、通常の規約が適用になります。
規定範囲内で100%カバーされ、規定料金を超える請求があった場合のみ差額が自己負担となります。多くの私立病院の場合、各保険会社が提携している病院であれば規定内で保険適用されますが、提携の無い病院ではカバーされない場合がありますのでご注意ください。

処方箋

コロナの治療に必要な処方箋は医薬品給付制度(PBS)に記載されている処方項目ごとに最大$50を請求することができます。1人あたり1年で最大$300を請求でき、家族の場合は$600が上限とされています。

新型コロナウイルスの検査

オーストラリアでは留学生であっても無料で新型コロナウイルスの検査を受けることが出来ます。(公共衛生施設、保健所、移動型検査センター、病理学収集センター、または連邦GP呼吸器クリニックで検査を受ける場合)メディケアカードをお持ちでない場合は、運転免許証や学生証などの身分証明書をご持参ください。

無症状の方は、下記の理由の場合に検査を受ける事が出来ます。
  • コロナウイルス(COVID-19)に感染した人に濃厚接触した場合
  • ティア―(Tier1)と呼ばれる警戒レベルが高い地域に訪問した場合
  • リスクの高い他州から入州した場合
  • 手術または予定されている入院がある場合
  • 特別な許可をもらって海外から帰国した場合
  • 業界やグループ全体でテストプログラムに参加している場合
  • 12歳以上でアルパインリゾートへ旅行する予定がある場合

ワクチン接種

新型コロナウイルスのワクチンはビザの種類やステータスに関係なく、すべての方が無料で接種することが出来ます。
オーストラリア政府はCOVID-19ワクチン接種に関連するすべての費用を負担しているため、前払いや自己負担費用の心配もありません。また保険の請求を行う必要もありません。
メディケアをお持ちでない方は、下記のリストにある場所からのみワクチン接種が可能となります。

日本語で受診できるGP一覧

ビクトリア州の日本語で受診できる一般開業医になります。

よくある質問

オーストラリアに渡航できないので、すでに支払い済みのOSHCをキャンセルできますか?
はい、海外学生健康保険の払い戻しが必要な場合は、払い戻しリクエストが出来ます。オーストラリア入国前で日付を変更したい場合は新しいビザの通知や到着時のフライトの詳細を提示することで調整が出来ます。
オーストラリアに渡航できないので日本からオンラインで就学しています。保険を利用する機会がないので、保険だけキャンセルすることはできますか?
OSHCは学生ビザに必須の保険になります。学生ビザがキャンセルされない限り保険はキャンセルできません。
日本へ帰国する前にCOVID-19PCR検査を受ける必要があります。このテストは対象になりますか?
COVID-19 PCR検査はメディケア給付率規定(Medicare Benefits Schedule)に記載されていないため、給付は支払われません。
自己隔離中の食事と宿泊費はOSHCでカバーされますか?
いいえ、されません。OSHCは医療保険になりますのでそれ以外のものは対象になりません。

免責事項:各保険会社の保証内容は変更になる場合がありますので詳細は各保険会社よりご確認下さい。