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オーストラリア再開に向けての4段階プランを発表

コロナウィルス関連情報


世界中で新型コロナウイルスのデルタ株が確認される中で、オーストラリアでもいくつかの州でデルタ株の感染が報告されています。現在ではシドニーやメルボルン、キャンベラではロックダウンが行われています。(2021年8月時点)

2021年8月6日、ワクチンの接種が少しずつ進んでいることからオーストラリア政府は今後のプランについて発表しました。
このプランの絶対条件としてワクチンの接種率の増加が挙げられています。
今後のワクチン接種のスピードによっては前後する可能性はありますが、現時点ではワクチン接種率70%になるのは今年の11月下旬、そして80%になるのが、クリスマス前後と予測されています。

4段階のプラン

A現段階: ワクチン、準備、先導段階

オーストラリアは現在Aの段階です。ロックダウンなどを取り入れながらコロナウイルスの感染拡大を抑制し、ワクチン接種を進めていく方針です。

・オーストラリア全土でワクチン接種率を高める
・国境閉鎖
・アウトブレイクが発生した場合は迅速に厳しい短期間のロックダウンを行う
・ワクチン接種を終えた人の免疫をさらに強化するためのブースター接種(3回目の接種)の準備
・オーストラリア全土のホテル検疫プログラムの見直し 等

Bワクチン移行段階

ワクチンの接種率が70%に達した時点でB段階に進むことが出来ます。この段階では低レベルの規制を行いながらコロナウイルスの入院と死亡率を減少させる方針です。

・ワクチンを接種した国民に対して規制を緩和
・海外からの帰国者の人数制限の引き上げ
・学生ビザ保持者を人数制限を設けて受け入れ開始
・ワクチン接種を終えた人の免疫をさらに強化するためのブースター接種(3回目の接種)の準備 等

Cワクチン接種強化段階

ワクチンの接種率が80%に達した時点でC段階に進むことが出来ます。この段階では最低限の規制を行いながらコロナウイルスの入院と死亡率を減少させる方針です。

・ワクチン接種率を高いままキープする
・特定の地域でのロックダウンのみで最低限の規制のみ実施
・大幅な海外からの受け入れ(学生ビザ・ワーキングホリデービザ・観光ビザ)の検討
但し、ワクチンパスポートを保持されている方や感染が少ない指定された地域が対象の予定

D最終段階

コロナウイルスを他の感染症と同様に治療、継続的な制限や封鎖なしに感染を最小限に抑えることを目指す方針です。

・国境の再開
・高リスク旅行者に対しての隔離のみ
・必要に応じてブースター接種を実施
・ワクチン接種を終えている旅行者に対し隔離なし、人数制限なしで入国を許可 等

現在のワクチン接種率

現時点では2021年に年末までにはオーストラリア国民に対しワクチン接種が行き渡る予定で進められています。
各州では短期間のロックダウンが行われているので、接種のスピードが加速している様です。

オーストラリア全体(2021年8月24日時点)
1回目の接種完了 54.4%
2回目の接種完了 31.6%

ワクチンの接種率は毎日更新されています。最新情報は下記のオーストラリア政府のレポートよりご確認ください。