オーストラリアはエスプレッソ発祥の地、イタリアのコーヒー文化の影響を強く受けており、独自のカフェ文化があります。オーストラリア人は1日に3~4杯のコーヒーを飲むそうです。街には個人経営のカフェが多く存在します。朝、出勤前にコーヒーを買う人が多く、安くて高品質なコーヒーが簡単に手に入れることができます。ワゴンで売っているドーナツ屋さんでさえおいしいコーヒーが提供されます。このような独自のカフェ文化強い影響から2018年8月にあの大手コーヒーチェーン、スターバックスコーヒーがオーストラリアから撤退を発表しました。
オーストラリアはかつてイギリスの植民地でした。その影響から家庭で紅茶を飲む文化が広まりました。しかし、戦後にイタリアからの移民によって濃いエスプレッソのコーヒーを飲む文化が流行しました。コーヒー文化の火つけ役になった都市がシドニーでした。シドニーで流行しその後、メルボルンが上回ったといわれています。現在、メルボルンでは約2万店舗の個人経営のカフェがあり、コーヒーを飲むことが日常的であるといえます。一方で日本人はコーヒーに対するこだわりが少ないため、個人経営のカフェよりはスターバックス、タリーズ、ドトールといったチェーン店が多いです。また、日本には喫茶店でコーヒーと共に朝食をとって過ごす習慣があります。国によってコーヒーに対するこだわりが違うのはその国の文化の特徴です。
多くの建ち並ぶ高層ビルと世界でもっとも住みやすい街としての自然豊かさが融合した、オーストラリア・メルボルン。第一都市のシドニーに勝るカフェ文化があります。コーヒーが美味しいのは勿論、他の国にはないカフェの文化が存在します。そんなカフェ激戦区であるメルボルンの中でも人気で特徴のあるお店を2つ紹介します。
1つ目は、メルボルンで有名人気店の「Seven Seeds Specialty Coffee」です。豆の品質や季節性にこだわりがあります。この店の1番の特徴は、コーヒーをオーダーすると、その産地やフレーバーの特徴、そして飲み方などが書かれた説明書が配布されることです。コーヒーに興味がある方には嬉しいサービスだと思います。
2つ目は、メルボルンの中でもオシャレ地区と呼ばれているサウス・ヤラにある、「Market Lane coffee」です。こちらのお店ではポワ・オーバー方式で淹れた3種類のコーヒーの飲み比べができるメニューが特徴です。そしてこちらお店にも、説明書があります。コーヒー好きには堪らないカフェが多くあるので、メルボルンに来た際にはぜひ立ち寄ってみてください。
バリスタとはコーヒーやエスプレッソを専門に学んだプロフェッショナルのことを言い、お客様に高品質のエスプレッソドリンクを提供します。毎年、「ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ」というバリスタの世界一を決める大会も行われており、バリスタの認知度が高まっています。バリスタの業務は接客です。どの方向からも見られながら作る環境が多いです。プロのバリスタになるためには専門の知識を学ぶ必要があります。専門学校に通うか海外で学ぶ必要があります。メルボルンではバリスタになるための専門学校が豊富でエスプレッソについての知識、アルコールドリンクの提供、食品安全の知識、接客についてのホスピタリティを学ぶことができます。
オーストラリアではただ「コーヒーをください」というだけでは伝わらないので、コーヒーの種類を伝えて注文しましょう。
例えば、「Short Black please」や「Long Black please」
定員「What can I get for you?(何にしますか?)」
お客さん「Short Black please(ショートブラック下さい)」
定員「Any sugar?(砂糖はいれますか?)」
お客さん「1 sugar please(砂糖1つお願いします)」
アイスコーヒーを注文する際は「ice coffee please(アイスコーヒープリーズ)」というのではなく、「Ice long black please(アイス ロング ブラック プリーズ)」と注文しましょう。
「ice coffee please(アイスコーヒープリーズ)」は、アイスクリームやコーヒーフラッペという意味なので、注文する際は気を付けましょう。